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くぅちゃんも業務停止? [Law]

アイフルが叩かれましたね。突然のことでびっくりです。

私は、弁護士時代に業務の上でそんなに被害を受けたことはないのですが、強いてあげれば、任意整理を受任した際、他の大手と違い、利息制限法に引きなおした額からの減額は一切まかりならんということでだいぶ粘られました。最終的には減額を認めさせましたが、減額幅は一番少なかったですし、交渉時の強硬な態度が印象に残っています。

業務停止に至る詳細の話は把握していませんが、第一印象として、事前調整型から、自己規制型に行政のあり方が変わっていくことにより「事前か事後か」とか「行政裁量中心から司法・法化社会へ」といったことよりも、「調整」という部分がなくなることによる衝撃の大きさに目を奪われました。ライブドア事件でも、本件でもそうですが、事後規制が「事件」「スキャンダル」として事前調整のクッションなしのインパクトで第4の権力であるマスコミに取り上げられることで、一気に風向きが変わるという時代になったのではないかと感じています。

グレーゾーン金利やCM自主規制などの問題についても、今回の業務停止が一定の方向付けをする一里塚になるのではないか、その意味では、「官から民へ」という事前の「調整」を排する動きは、ある意味で規制官庁にものすごい権力を与える一方、適法かどうかすれすれのところを走るトップランナーは大変なリスクを負わなければならなくなってきているのかもしれません。


被告人は無罪 [Law]

最近無罪判決が増えていますね。

思いつくままに書いてみると、

・飛行機ニアミスの管制官

・日歯連村岡元官房長官

・五菱会事件のクレディ・スイスの行員

・割りばし事故死の医師

・元大阪地裁所長をおやじ狩りした少年

そして、今日はメディアリンクス事件の元テレ朝職員に無罪とのこと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060411-00000050-mai-soci

 

中には大阪の事件もありますが、大概の無罪事件の記事では伊藤鉄男東京地検次席検事の「誠に遺憾である」といったコメントが載るので、お会いしたことはないですが、伊藤さんも災難だなあなどと同情してしまいます。

まあ、たまたま無罪の事件の判決が年度終わりに重なったというだけなのかもしれません。あるいは、無罪事件が増えているとしても検察の事件の作り方が無茶すぎるとか、検察・警察の捜査能力が低下しているとかいうことが原因なのかもしれません。

しかし、一方で、上に書いた事件のいくつかもそうですが、検察が立件しにくい事件に挑んでいるとも感じられます。上の無罪事件が上訴審でも維持されるかは分からないですが、もし仮に無罪となれば、そこに犯罪とそうでない行為(あるいは、犯罪にできる証拠関係と、そうでない場合)の間に線引きができることになります。

刑事裁判にかけられる被告人の不利益を考えれば、検察官がなんでもかんでもチャレンジで事件にしてしまうことは決して許されるべきではありませんが、一方で、裁判による規範定立の積み重ねは今後の司法にとって不可欠ですから、ギリギリの事案に限っていえば有罪率99.9%という常識は破壊されねばいけないのだと思います。

翻って、独禁法の事件を見てみると、役所側は、建前では事案の集積から規範を定立していきたいといいながら、実際の事件となると、いかに前例から離れずに「カタにはめるか」ということが意識されすぎている気がします。一方被審人側も、審判段階で長々と争いながら、クロ審決に対して高裁で争おうとしないといった例を見ると、何の目的で争っていたのだろうと不思議に感じてしまいます。お互いに新たな規範が作られるのを避けているのではないかとすら疑ってしまいます。


医者の不養生(論考) [Law]

面白い記事がありました。

トレンドマイクロ「医者の不養生」 社員PCが感染

http://www.asahi.com/national/update/0328/NGY200603270010.html

ウイルスバスターを作っているソフトメーカーの社員がWinny関連のウイルスに感染し、情報が漏洩したというニュースです。

もし、ウイルスバスターをインストールしておきながら、このような事態が生じたのならば、製品の信頼性を疑わせる由々しき問題ですが、件の社員のPCにはウイルスバスターは入っていなかったようです。

しかし、「PCには必ずウイルス対策ソフトのインストールを!」と訴え続けているウイルス対策ソフトメーカーの言葉の説得力が失われているようで、それはそれで問題という気がします。

 

それにしても、Winnyによる情報漏えいが続いており、マスコミの論調でもWinny=情報漏えい=悪という構図が描かれつつあることには、開発者である金子さんの弁護活動に一瞬だけでも(ほんとに一瞬ですが)関与していた身としては危惧を感じます。

当然の前提として、開発者の裁判で問題になっているのは著作権侵害であって、情報漏えいではないわけですし、漏えいの問題に限っても、Winny自体が情報漏えいを引き起こすものではなく、Winnyを通じて感染することが多いとされるウイルスの影響によって初めて漏えいの危険が生じることはいうまでもありません。もっとも、一方で、情報をノードの間でフローさせておいて、大量のデータをネットワーク間で共有状態に置くというWinnyのコンセプトから言えば、このようなウイルスをも流通させてしまうし、一度漏えいした情報にストップを掛けることが出来ないまま流れ続けるということは当然ありうることです。

この点に関して、弁護団の壇弁護士のブログなどを読むと、各ファイルにパスワードを掛けたり、暗号化して保存しておくことで危険はかなり回避されるのであって、Winnyだけが悪いとはいえない、というようなご意見を書かれていました。もちろん正論なのですが、現在のPCの使われ方を前提に考えると、ちょっと手間があり、難しいのではないかと思います(市販のPCの多くがデフォルトの状態で「保存」をするだけで、パスワードロックか暗号化がかかるようになっているというような状況になれば別だと思いますが)。

むしろ、上で書いたように、ファイル共有についてのものすごい有用性を有する一方で、常に危険なファイルを受け取る危険を有するのがWinnyの本質でもあるわけですから、それだけのスキルがない人間が安易に使うようになってしまったということが問題なのではないかと思います。突飛な例ですが、「CPUの処理能力を10倍にするけど、スキルがなければPCの全データが破壊されてしまいます」というようなフリーソフトをネット上でダウンロードに供していたという事例があったとして、「あ、なんか便利そう」とPC初心者が安易にDLして、PCを壊しておきながら「ソフト開発者が悪い!」と言っているのに似ているのではないかと思います。スキルが必要だということは開発者は説明していたはずですし、仮にユーザーがそれを見ていなかったとしても、ユーザーの言い分が「音楽とかゲームとかがタダでDLできると便利なソフトと思ったからインストールしたのに、まさかDLしたファイルにウイルスが入っているとは思わなかった。『ファイル共有ソフト』という名前だけど、自分は一方的にタダでファイルをもらうだけで、自分のデータまで共有されることになるとは思わなかった」というのであれば、あまりにも想像力が欠如しているのではないかと思います。


ストップ・ザ・国会議員 [Law]

金曜日は、6時過ぎにそそくさと退庁し、日弁連であった入札談合についてのシンポジウムを聞きにいってきました。その名も「ストップ・ザ・入札談合-あるべき入札制度を求めて-」タイトルからして、初歩的な、指名競争入札の問題点などについての予定調和的な話だろうなあと何の期待もせずいってきたのですが、予想に反して大満足のシンポでした。

なんといっても出色だったのはパネルディスカッション。メンバーは

  • →脇 雅史氏(参議院議員)
  • →鬼島 紘一氏(ベストセラー『談合業務課』著者・元大林組課長)
  • →鈴木 満氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授・横須賀市入札監視委員会委員長・元長野県公共工事適正化委員会委員)
  • →松葉 謙三氏(日弁連消費者問題対策委員会幹事・長野県公共工事入札等検討委員会委員)

という面々で、最初は普通のパネルディスカッションぽく、各々から5分程度ずつ基調意見の発表ということで進行していったのですが、元検事の脇氏が「赤字受注・安値受注ということになってはならない。落札率が80%の状態が続くということはどんどん工事の値段が下がっていくということであり、そんなことはありえない」などと発言すると、それを受けて元公取委の鈴木教授が「予定価格がどのように決まるかを知っていれば、落札率80%が続いても工事価格が下がるわけでないのは当然で、公示価格が下がるなんていう意見はナンセンスだと思います」と切り捨て、続けて松葉氏も「(脇氏の意見は)何もご存じない方の意見だと思います」とバッサリ。

脇氏がなんとかかんとか反論すると、それを受けて鈴木教授は「どうも、この討論は脇さん対私みたいな感じになってしまっているようですが・・・」などと対決ムードをさらに煽ります。

脇氏が「普通の人が車や電化製品を選ぶときに品質を見て決めるように、日本の公共入札も品質を重視していかなければいけないと思う」と述べると、すかさず鈴木氏が「すでに存在する商品がある車や電化製品と、これから新たなものを作る公共工事とが比べられるわけがない。税金で作る以上、価格が最も重要であるのは当然」と反論。すると脇氏は完全に色をなして「唖然とした。この中には昨年できた『公共工事の品質確保の促進に関する法律』を理解していない方がおられる。こんな席にこのような重要な法律を理解していない方がおられるとは驚いた」と完全に子供の口げんか。

時間が押せ押せになる中、司会者は進行係とタイムスケジュールの打ち合わせに没頭、客席からはヤジ、とぐちゃぐちゃ。こんな面白いシンポにはいままで出たことがありませんでした。

まあ、けんかの決着はさておき、国会議員が卑怯だなあと思うのは、脇氏がやたらと「これは国会で出来た法律なんですよ。別に私の意見がどうだといっているわけじゃないんです。あなたは国会で出来た法律を理解していない」ということをやたら繰り返されるんですね。実際には脇氏のいう法律が厳格かつ適切に運用されるに至っていないことは誰の目にも明らかなんですが、国権の最高機関が作った法律というものを盾に議論を圧殺しようというのは感心できません。

そんなこんなでハチャメチャのパネルディスカッションが終わると、田中康夫長野県知事の登場です。弁護士もミーハーが多いのか、公演中にもかかわらず、携帯カメラで田中氏を撮る人も見られます。

この方には当然賛否両論あるところですが、初めて講演を聴いた私には、非常に魅力的な人物だなあと映りました。まさに講演当日、県議会が自らを告発しており、講演に来ること自体訝っていたのですが、そのこともネタにしつつ、溢れ出るように言葉を紡いでいきます。テレビ等では切り出した一部のみしか聞けないことが多いですが、まとまった話を聞くと「想い」が伝わってきます。

直前のパネルディスカッションでは散々、どんな制度を作れば入札談合は防げるかという話をしていたわけですが、その議論を聞いていたわけではない田中知事は「談合をするのも入札の制度を作るのも人である以上、パーフェクトな制度というのはありえない。何か制度を作ればそれをすり抜ける人が出てくるわけでして、制度の改革というのは終わりのない改革です」といいます。

もちろん、個々の政策については、私も含めそれぞれの立場により賛同できないこともあるでしょうし、人格的にも何があるかもしれませんが、周囲の反発をものともせず、既存の政策を破壊し、出来る限り「人の心」という視点に立った政策を実行していくというのはやはり余人にとって代えがたいのではないかと思います。とくに知事選のときにキーワードになった「しなやかに」というフレーズは、とかく作家による情緒的な改革というイメージで受け止められているような気がしますが、上記のような例のように、人の心の視座に立ったシステム作りをしないと、いかに理念的なシステムのみ構築しても機能しないというシステム論としてみれば非常に優れた考え方であろうと思います。

そんなわけで私個人は非常に感銘を受けた講演会でしたが、やはり年齢層の高い世代には受け入れられないのか、田中知事は講演終了後も誰に囲まれるでもなく、手持ち無沙汰で出口周辺をウロウロして、そのまま1階への階段を下りていってしまったのですが、ちょうど帰ろうかなと思って階段を下りていた私とほぼ隣を並ぶ形になりました。周りにはほとんど誰もおらず、「一緒に写真写ってくださいって言おうかなあ。でも携帯カメラしかないからなあ。大体一緒に撮ろうにも撮ってくれる人がいないじゃないか」などとつらつら考えているうちに1階に降りてしまい、結局声掛けれずじまいでした。残念。


Nintendo DS Liteと品薄商法 [Law]

Nintendo DS Liteの新色にまた行列ができているようですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000000-rbb-sci

2日の最初のクリスタルホワイト発売のときの行列は出勤途中の有楽町駅前のビックカメラで目撃しましたが、本当に店を取り囲むような勢いで、平日にもかかわらずこの人たちは何を生業にしているのだろうと訝しく思ったものです。

ゲームの発売日であれば有給をとって帰ってゲームをやるというのもアリなんでしょうが、なにせハードもソフトも従来からあるわけですから、買って帰ってどうするのか、というのはゲームをやめてはや7,8年は経とうかとしている私にとっては謎です。

いずれにしても、こういう品薄を演出してニュース等にも取り上げられるというのは、iPod等を見ても最近のマーケティングの常套手段になっていますね。

それに対して警鐘を鳴らすかのような、次の排除命令をご覧ください。

http://www.jftc.go.jp/pressrelease/06.february/06022802.pdf

PDFなので、一部抜粋しましょう。

株式会社ドン・キホーテは,北海道内に所在する「ドン.キホーテ」5店舗において,「GUCCI」ブランドの付された14種類の商品(以下「グッチ商品」という。)を一般消費者に販売するに当たり,下表のとおり,その販売数量を「限定数有り」と記載し,具体的な販売数量を記載していなかったが,グッチ商品14種類について販売のために準備していた数量は,13種類は各店舗1点,1種類は各店舗2点のみであり(別表参照),販売数量が著しく限定されているにもかかわらず,その限定の内容が明りょうに記載されているとはいえないおそれのある表示を行っていた。」

立場上書けることには限度があり、あくまで個人的な意見ですが、数量が限られている悪徳商品広告の典型としては、「数量限定!」「残りわずか!」とか書いて、購買意欲を掻き立てておきながら、実は商品はごまんと残っていたというような場合だと思うのですが、本件では、本当に限定数しかなく「限定数有り」と書いていたことが規制されているわけです。じゃあ、どう書けばよかったのかなどと考えると、こういう規制はどの程度まで行うべきかという難しい問題に直面しますし、品薄を演出する商売方法も、実はなかなか難しいものだと思わされます。


早稲田と東大を併願 [Law]

昨日はアカデミックな1日でした。

午前中は早稲田の21世紀COEの「アメリカヨーロッパ中国・日本の会社法制とコーポレート・ガバナンス」というシンポジウムを聴講。

早稲田のキャンパスにははじめて入ったのですが、キャンパスの周りは都電も走っていて、東京と思えないような下町的住宅街ですが、キャンパスに入るとさすが私大。東京どころか日本と思えないような荘厳な建物と、多分冬以外は相当美しいだろうなと思われる並木が立ち並んでいます。

修習同期の早稲田OBが「早稲田クレジットカード」を愛用していてびっくりしたことがありますが、愛校心を醸すだけの雰囲気があります。

そして、小野梓記念講堂(小野梓って誰?)というこれまた極めて立派な建物でのシンポジウム。新会社法をまったくフォローしておらず、その世界では有名な上村達男教授が講演されるということで、勉強のためというつもりで聞きに行ったのですが、内容は改正法とはまったく関係ない非常に抽象的・歴史的な話。要は西洋的資本主義は東洋の価値観とは違うというようなお話でした。しかも、上村教授、レジュメを出していただくのは結構なんですが、基本棒読み。大学者は必ずしも講義には向いていない(むしろ、必ず向いていないというほうが正解には近い)ということを大学卒業以来久々に思い知らされました。

ただ、質疑応答の中のやり取りで、今後の株主総会のあり方、私人の民事的手段による会社の監視の可否、会社法下での株主平等原則の意義などについての見解が聞けたのはなかなか有意義でした。

12時に午前の部が終わると、そのまま荷物をまとめて東大へ移動。

昼食をどうしようと思い、本当は、学生時代の法律相談部の東大交歓会以来数年ぶりの東大の学食にチャレンジしたかったのですが、場所がわからないし、時間もない。で、仕方なく赤門前、道路渡ってすぐの「初代けいすけ」という店に飛び込み。黒味噌仕込みという謳い文句ですが、実際にはかなりオイリーなスープ。オイル系のパスタソースにラーメンの麺が浮かんでいるといった感じ。前にも書いたとおり「旨みは脂」ですから決してまずくはないのですが、さすがにスープをすする気がなくなります。ラーメンはスープ:麺=9:1であると信じるらくだにとっては落第点。星1.5といったところ。

そして、1時過ぎに会場に滑り込み。午後は「メディカルゲノム専攻知的財産インキュベーション戦略分野主催シンポジウム」という謎めいたタイトルですが、つまりバイオ関係の知財シンポジウムです。内容としては、特許庁の現役審査官数名からのトピック別の発表に引き続いて、大学からの技術移転に関するパネルディスカッション。ITバブルから、いわば「バイオバブル」に移り変わっていく現状の中で、研究者、バイオベンチャー、TLO、企業、ベンチャーキャピタルと、たくさんの登場人物がいる中での思惑の食い違いの現状が浮き彫りとなる話で大変興味深かったです。事務所にいた時に一時大学発バイオベンチャーの案件を扱っていたので、非常に実感を持って聞くことができました。

5時ころ東大を後にし、6時20分からの英会話の体験レッスンまで時間があったので、久々に本屋に行ってみました。最近ほとんどAmazonに頼りっぱなしなので、実際に本屋で知財や新会社法の新しい本が並べられているのを見ると、勉強しなければという思いに強く駆られました。

そんなわけで、今後はしばらく勉強をしようかなという決意を固めました。この決意がいつまで続くか、三日坊主で終わるか、またこのブログにつづっていきたいと思います。

 


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